不動産担保ローンは、資金が至急、必要な場面で利用されることも少なくありません。借入の際には、融資が実行されるまでの流れをきちんと把握して、段取りよく進められるよう、きちんと準備しておきたいものです。
インターネット(メール)、電話、FAXなどで、金融会社に問い合わせます。ローンの特徴や、条件など、この時点で不明な点は、すべて質問して、解消するようにしましょう。
また、名前、生年月日などの情報、担保にする予定の不動産に関する情報などを伝えると、審査通過の可否など、簡単な査定をおこなってくれる金融会社もありますので、複数の金融会社に問い合わせて、査定結果を比較してみるのも、よいかもしれません。
※不審な業者には、個人情報を漏らさないように気をつけましょう(⇒悪徳業者にご注意を!)。
必要書類を準備して、正式な申し込みをします。電話などの問い合わせの際に、申し込みを受け付け、店舗に出向くのは契約時の1回だけという金融会社もありますが、店舗で正式な申込みをするケースのほうが多いようです。
不動産の価値や、借主の返済能力(信用力)をもとに、金融会社が、融資が可能かどうか、いくらまで融資可能か、審査をします。審査にかかる日数は、即日~2週間程度と、金融会社によって幅があります。融資期日にリミットがある場合は、審査にどれくらい時間がかかるか、申し込み前に、あらかじめ調べておいたほうがいいでしょう。
不動産担保ローンは、融資対象の広い金融商品ですが、場合によっては、審査の結果、融資を断られることもあります。これは、金融のプロが、「返済が難しい」と判断したということですので、ほかの借入を重ねて急場を凌ぐよりも、資金計画を見直すよい機会と捉えるべきかもしれません。
無事、審査が通ると、いよいよ契約となります。契約書(金銭消費貸借契約書)には、細かい字で、いろいろな条件が記載されています。面倒かもしれませんが、契約書にはすべて目を通し、不明な点は、不動産担保ローン専門のスタッフに、とことん質問しましょう。契約書を交わした時点で、契約書に書かれている内容すべてに同意したことになります。
借主に不明な点が残っているのにもかかわらず、もし、急いで契約を結ぼうとするのなら、その業者からの借入は見送ったほうが賢明かもしれません。
不動産担保ローンは、融資に際して、手数料や登記設定費用などがかかり、それらは借主の負担となります。実際の金利(実質金利)は、約定金利にこれらの費用を加えて、算出した数字になります。
費用 | 詳細 |
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事務手数料 | 融資額に応じて設定されます |
不動産鑑定費用 | 不動産鑑定士による鑑定費用。土地の類型によって数十万円かかることもあります |
抵当権設定登記費用 | 登記をする際にかかる税金(登録免許税)、司法書士への報酬など |
印紙代 | 契約に際して必要となる印紙代の実費 |
※金融会社によって、かかる費用も異なりますので、ご利用の際には、個別にご確認ください。
※申込み時に調査費等の名目で手数料をとる業者は、近年多発している、融資保証金詐欺の可能性もありますので、十分に気をつけてください(⇒悪徳業者にご注意を!)
契約後、司法書士により抵当権の設定など、登記の手続きがおこなわれます。登記設定が終了次第、融資が実行されます。